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日々の庭づくりや庭のリフォーム、造園施工などを紹介しています。たくさんの記事がありますので、ぜひご参照下さい。庭園から得られる安らぎや空間美に共感して頂ければ幸いです。

竹垣(鉄砲垣) 施工例 東京都内個人邸宅のアプローチにて施工

  先日、東京都内の個人住宅に竹垣を施工させて頂きました。
 施工させて頂いたのは、鉄砲垣と呼ばれている種類の竹垣です。
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 鉄砲垣という名は、昔、戦場で鉄砲を立てかけた形に似ている事に由来しているといわれています。
 この竹垣は、柱間を水平にわたす胴縁(どうぶち)と呼ばれる竹に、立子(たてこ)と呼ばれる垂直方向の竹を前後に結びつける構造です。
 最大の特色は、竹を胴縁の前後に立て付けるため、正面から見ると遮蔽垣になり、斜め方向からは透かし垣に見えるところです。完全に遮蔽することなく、程よい透け具合の仕切り垣となるので、風通しも良く、圧迫感がありません。仕切り垣の役目を果たしながら、庭をより広く見せる効果があります。
 
 今回の施工例では、アプローチとお稲荷様の仕切りということもあり、立子を前後に一本ずつ変化無く用いて、神聖な雰囲気を演出できるようにしました。完全に遮蔽してしまうと圧迫感があるので、空間につながりを持たせるためにも鉄砲垣を選択しました。

 竹垣施工中の写真で、竹垣の作り方のポイントをご紹介します。

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 あかぎれになりそうな冬の寒さの中、竹を洗って汚れを落としています。水分の少ない冬の竹は痩せにくく、腐りにくいので、竹垣作りはどうしても冬が多くなります。
 きれいに洗う事によって仕上がりの美しさに差がでます。緑色からきれいなべっこう色に変化していくのも風情があります。
 竹を洗うブラシは、柔らかい真鍮ブラシを使います。竹に傷を付けないようにやさしく洗うことが大切です。力を入れすぎると乾いた青竹が白っぽくなってしまいます。
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 柱を立て込んでいます。腐りにくいヒノキ柱を使用して、土に埋まる部分には防腐剤を塗っています。
 突きぎめと呼びますが、深く掘った穴に柱をさし入れて土を少しずつ棒で突き固めていきます。セメント等を使わなくとも十分な強度があり、何より環境にも優しいと思います。
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 植栽前の竹垣の景観。
 足下が土のままですと雨による土のはね返りで竹垣が汚れてしまいます。
 植栽をしたり、立子の下に下駄を履かせたりして対処しなければいけません。

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 足下には歩行の邪魔にならないようタマリュウを植えました。それから奥様のお好きなクリスマスローズをポイントに植栽して完成です。
 そろそろクリスマスローズが花を付けはじめていることと思います。
 

屋上庭園のつくりかた 屋上緑化 施工例  (東京都文京区定泉寺様にて施工)

 前年、東京都文京区の定泉寺様の庫裡屋上に、屋上庭園を施工させて頂きました。
 定泉寺様のご住職の環境に対するご配慮、夏期に室内の温度が暑くなりすぎるという問題点をふまえ、景観としても楽しんで頂けるよう努力しました。

 近年、地球温暖化やヒートアイランド現象が問題になっていますが、屋上を緑化することによって太陽の反射熱を抑えると共に、冷房費を節約することができます。
 
 屋上庭園が、環境に優しい庭としてもっと増えていってほしいと思います。

 屋上庭園のつくりかた、施工手順植栽した樹種もご紹介したいと思います。

 屋上庭園完成時の全景%E5%85%A8%E6%99%AF.JPG


 ご住職の笑顔と屋上庭園%E4%BD%8F%E8%81%B7DSCN4281.JPG

 それでは屋上庭園の施工工程を写真で紹介します。

施工前の屋上
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施工前の屋上は、コンクリートがむきだしの状態でしたので、夏場は非常に暑く、下の階の室温もかなり高くなるとのことでした。


耐根シート敷き込み状況
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 コンクリートに樹木の根が入り込まないよう、丈夫なビニール製のシートを敷き詰めます。


排水溝の設置状況
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 植栽地の余分な水がスムーズに排水されるよう、なるべく多く排水溝を設置しました。
 水が溜まってしまうと、樹木が根腐れを起こすだけでなく、水の重量によって建物を傷めてしまうおそれがあります。排水溝の設置は、完成後の屋上庭園にとって大変重要な役割があります。


保水マット敷き込み状況
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 耐根シートの上に保水マットを敷き込みます。適度な凹凸があり、凸部分に排水穴が開いています。
 根腐れしない程度の、適度な水分を蓄える事ができます。また、スコップ等で耐根シートを傷つけるのを防ぐ事ができます。


透水シート敷き込み状況
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 保水マットの凹部分に、パーライトという人工の軽石を入れ込み、上から透水シートを敷きます。
 上からの土壌の圧力で凹部分が無くならないようにパーライトを用います。


軽量土壌搬入と整地 自動灌水装置の設置状況
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透水シートの上に軽量土壌を入れていきます。軽量土壌にはいくつかの種類がありますが、今回はネニサンソとビバソイルという商品を併用しました。通常の土に比べ軽いだけでなく、保水排水性に優れていますので、悪条件でも植物を健全に育てることができます。
 樹木植栽地にはビバソイルと腐葉土を混ぜた土壌を深さ30センチ入れました。
 芝生地は12センチ程ネニサンソを入れ、自動灌水ホースを設置後、ホースが隠れる3センチ程度ビバソイルを入れました。歩行する芝地は、ある程度ネニサンソをつかったほうが地盤が安定します。
 自動灌水ホースは25~30センチ間隔で設置しました。ホースには約20センチ間隔で水がしみ出す穴が開いています。すべての穴から均等に水がしみ出すようにできているすぐれものです。

芝貼り作業
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 丁寧に整地しながら切り芝を並べていきます。まっすぐ並べられるように基準となる糸を張っておくと仕上がりがきれいになります。


芝貼り 目土施工状況
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 切り芝の継ぎ目に芝生が広がっていくよう、また、芝生が剥がれにくくなるよう、隙間に目土を入れ込んでいきます。


芝貼り完了後の状況
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樹木の配植状況
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 しっかりと根付くよう準備した樹木を配置していきます。主となる大きな樹木から順に決めていきます。樹木の位置や向きはもちろんのこと、周囲の景観との兼ね合いも考慮します。
 庭づくりの工程の中でもたいへん楽しい場面です。


植栽完了の景
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 樹木の成長も考慮して、植えすぎないようにすることが重要です。
 年月を経て、今以上かっこいい庭になるように手入れしていきたいと思っています。


空中庭園
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 離れた窓からみると、空中に庭が浮いているようにも見えます。

 
 屋上に植えた樹木名一覧
 基本的には屋上の環境に耐えられる樹木を選びました。温暖化によって、暑さに強い新樹種も植えました。これからの成長が楽しみです。
 中高木
ロドレイヤー カラタネオガタマポートワイン アメリカハナズオウフォレストパンシー ソヨゴ雄株雌株
 フェイジョア ヒメタイサンボク セイヨウニンジンボク イジュ
 
 低木
シルバープリペット ベニバナトキワマンサク アベリアホープレイズ アベリアエドワードゴーチャ 
 ギンバイカ 斑入りグミギルトエッジ グミライムライト等
ロドレイヤー
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ロドレイヤーの花
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ピンクの花をたくさんつけるインパクトのある木です。葉には光沢がありきれいです。接ぎ木苗を育てた株の方が花付きが良いです。

ハナズオウ フォレストパンシー
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 赤みがかったカラーリーフが特徴的な木です。

フェイジョア
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 食べられる甘酸っぱい実がなる樹木です。乾燥にも強く、屋上緑化には適しています。

アベリアホープレイズ
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 インパクトがある斑入り葉は、植栽の中にアクセントをつけたいときに有効です。アベリアのなかでも樹形が乱れず、コンパクトなので、育てやすい木です。

ベニバナトキワマンサクの花 
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3月から4月にかけて華やかな花を咲かせます。丈夫な木なので育てやすく、赤みがかった葉は植栽にアクセントを付けるのに効果的です。

 施工中、定泉寺様にはご住職をはじめ、たいへんお世話になりました。
 今後ともよろしくお願いします。
 


  
 

石組の日本庭園施工例(庭石の組み方 施工方法) 東京都文京区光源寺様の玄関前にて

 先日、東京都文京区の光源寺様で造園工事を致しました。
 先年完成した本堂と庫裡前の造園施工にあたって、人が親しみやすい空間、そして建築を引き立てる前庭に仕上げて欲しいとのご要望をいただきました。
 したがって、石組や植栽は、過度に主張しすぎない範囲で美しい空間になるよう配慮しました。石組は、一見おとなしい印象ですが、寺院前庭と言うことをふまえて、同時に緊張感も出せるよう微妙な傾斜角度や高さ、向きにも妥協せず、細心の注意をはらいました。
玄関前の石組と植栽%E5%85%A8%E6%99%AFDSCN3595.JPG

 光源寺様は、浄土宗のお寺で、山号は天昌山です。天生17年(1589)に神田に創建され、慶安元年(1648)に現在地に移転されました。
鏡内には元禄10年(1697)造立の御丈約8mの十一面観音像がありましたが、東京大空襲で焼失し、平成5年御丈6m余の御像として再建されました。現在も<駒込大観音>の名で親しまれています。
江戸名所図絵に描かれた駒込大観音
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また、毎年7月9日と10日には「四万六千日 ほおずき千成り市」が開かれ、多くの参詣者で賑わいます。『四万六千日』の起源は浅草のほおずき市と同じで、7月9・10日の観音様の日に参詣をすると四万六千日(=約126年)分のご利益があるという縁日です。


本堂側から三石組の空間%E5%85%A8%E6%99%AFDSCN3643.JPG
 一石ごとの据え付け方はもちろんのこと、平面から見た3石の空間に気を配ります。


青石と黒松の景観%E6%9D%BE%E3%81%A8%E4%B8%80%E7%9F%B3DSCN3603.JPG
青石と黒松がお互いを引き立てるよう配慮しました。

本堂前の二石組の景観%E4%BA%8C%E7%9F%B3%E7%B5%84DSCN3600.JPG

 造園施工中の様子
 三又と呼ばれるヒノキ丸太の三脚にチェーンブロックという滑車を吊り下げて石組を行っています。この方法でかなりの重量物をつり上げる事が出来ます。写真の石は2トン弱の重量があります。
 クレーン車で石をつり上げる方法もありますが、現場の状況によっては機械が邪魔になって石組が見にくくなって、微妙な感覚が把握しづらくなってしまいます。
 効率やコスト、現場状況によって施工方法を選択するのが重要ですが、何でも機械に頼ってしまうのは味気なく、古来から伝わる技術の低下にもつながってしまいます。
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 石の吊り上げ方ですが、基本的に石の重量にあった太さと長さのワイヤー一本で吊り上げます。<一本吊り>と言い、石の重心や形を見極めて、吊り点(ヘビ口の位置)を調節することで、石を据え付けたい角度で吊り上げることが出来ます。

整地後の2石組%E6%96%BD%E5%B7%A5%E4%BA%8C%E7%9F%B3DSCN2582.JPG
 整地は造園工事の中で、仕上がりの善し悪しを決める重要な作業です。据え付けた石の根の部分を埋めすぎたり、逆に浅すぎたりするだけでも安定感のない仕上がりになってしまいます。また、ある程度踏み固めながら整地をしておかないと、土が流れたり、歩いただけで凸凹になってしまいます。
 石の下には、<かませ石>と呼ぶ石をはかせます。しっかりとかませ石をはかせておくことで、強度のある安定した造形を保つことが出来ます。
 
黒松植栽の様子%E6%9D%BE%E6%A4%8D%E6%A0%BDDSCN3582.JPG
 石組後、植栽作業にかかります。日本庭園では基本的に石組でバランスをとった後、補助的に植栽をします。
 この黒松は高さ70センチで幅が5メートルもあります。石を引き立てるため過度に仕立ててない松を探しました。運良く青石とマッチする黒松が見つかりお寺様にも喜んで頂けました。

仕上げの苔貼り作業%E8%8B%94%E8%B2%BC%E3%82%8ADSCN2607.JPG
 簡単に剥がれないよう、土と密着させています。特に際の部分は敷石よりも下げ、丁寧に押さえます。苔は日光を好むスギゴケを用いました。水をまくと落ち着きのある緑色になります。

 この度の造園工事のご紹介は以上です。
 光源寺様には大変お世話になり、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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